P183の標準ファンを交換し前面にファンを追加

 増設するファンの選定は価格.comの評価項目で満足度が高いものという素人らしい選択をした。購入したのはNANO TEK FANというもの。今回はケース付属のファン交換用に2つ、増設用に2つ、計4台購入した。見た目が面白いブルーに光るLED版がほしかったが...在庫がないようなので、LEDなし版をamazonで注文して12時間後には手元に届いた。
 まず、デフォルトのファンの取り外しから。ファンコントローラーごと外して、できた穴はアルミテープで塞ぐ。ファン自体はそんなに悪くはないので別のものに使えるだろう。天井排気ファンはPWMコネクタへ背面排気ファンはcha2コネクタへ接続した。この結果、天井ファンはほぼ定格1000RPMで、背面ファンはBIOSのQ-FANでsilent指定すると基本660RPMまで落ちる。この際、オーディオ用の防振ゴムをカッターで適当な大きさに切って、ネジ穴の設置面に挟んでおく。
 前面のファンは吸気用2台は4pin交換で接続、よって回転数は固定。スペックどおり1000RPM。この結果のケースのエアフローは次のようになった。(フロント中段ぼボックスは実際には外しています。つまり空洞になっています)
 
 前面の2つのファンは縦に並んでいるが、P183の底部は独立した空間となっていて、下のファンはそれ専用になる。よって、マザーボード空間に吸気するファンは1つになるのだが、対応する後部の排気ファンは2つで、全て同スペック。うち1つがQ-FANで排気風量が落ちているとはいえ、正圧を考えると、前面中央に増設するファンは、ひとまわり強力なものを選ぶべきだったかもしれない。

 さてファンを4台に強化した結果、音質は変わったがファン音の大きさは正直変わらず。気密性の高いケースらしい、空気ダクトのような狭い隙間を空気が通る様な音はしかたがないだろう。各部位の温度は次のように変わった。 ここでのアイドル時とはある特定のアプリケーションを実行させた”負荷時”で温めた後、しばらくほおっておいた時のものである。

 前のデフォルトのファン2台だけでは、重いアプリケーションを動かすと、ときどきCorei7でCPU温度は60度を超え、probeIIからビービーと音がなり警告がでることがあったが、4台すると60度は出なくなった。
 特に50度台に乗ったあとのふんばりがすごい。4台のファンは相当上昇への強い重しになっているようだ。そして負荷がなくなると、あっというまに40度台、30度台へと落ちていく。アイドル時でも大きくMB温度とも下がった。ケースファンを交換するとCPUの温度も下がるというのは面白い。エアーフローの大切さを考えさせられる。
 またハードディスク前に取り付けた吸気ファンの効果も絶大で、HDの温度も大きく下がった。吹き付けられたエアーは、写真右手奥から縦に並んだ3台のハードディスクの隙間を通り、その表も裏の熱も奪って抜けていく。

 それに続く電源ユニット(写真左)のファンはあいかわらずゆるゆる回転しているが、後ろに手を当てると、正圧効果か、以前より多くのエアーが排出されていることがわかる。