アップサンプリングとディスク増設の関係

 パソコンで音楽を聴き始めた頃、音楽ファイルはマイミュージックの中に、ただ保管しておけばよかった。
 
 それからずっと後アップサンプリングをはじめると、各アーティスト名のフォルダの中には、既存のものとは別にアルバム名の後ろに、当時メインだったレートの (24bit/96KHz) を追加したフォルダが併存するようになった。そしてその後、(24bit/176.4KHz)と(24bit/192KHz)が加わり、ごちゃごちゃしはじめた。

 ちょうどその頃、当時バックアップに使っていた外付けハードディスクの容量(500GB)をオーバーしてしまうことになったため、マイミュージックの中に2つのフォルダをつくった。ハイサンプリングレートを収めた「ミュージック」フォルダと、CDやDVDをロスレスでリッピングしたものを収めた「ミュージック(オリジナル)」フォルダである。そして外付けのディスクには後者のオリジナルだけをバックアップしはじめた。これさえあればアップサンプリングはまたできる、という考えだからである。

 しかし次第に、「果たしてもし最初からアップサンプリングを行うとどれぐらい時間がかかるのか」と気になりはじめた。アップサンプリングは通常、日中や夜中などパソコンを使っていない時にやらせていたので、手間はほとんどかからないが、それでもせっかくしたものが失われるのは、もったいない気がしてきた。それで内蔵型の1TBを購入して、すべての音楽ファイルを保存するようにした。

 そして今週またこの時がきた。半年ほど前からこの1TBを超え、それ以降アップサンプリングしたものは、バックアップされない、というかできない状態が続いていた。そしてまた同じく、バックアップしないと失われる大きさが無視できない状態になってきた。そこで2TBのハードディスクの価格を調べるとWestern DegitalのHDが6900円!こうしてANTECのハードディスク マガジンラックの、最後の4本目のレーンにこの2TBが収められたのである。

 次回3TBにアップグレードするのはずいぶん先になるだろう。例え今すぐ32bit/192KHzで整備しても、以前に見たようにファイルサイズでは3割程度の増加なので、2TBの壁はまだ遠い。だが、もし32bit/384KHz対応の機器が出回るようなら単純に2倍の容量が必要なので、その時期は早まることになる。