ハイサンプリングレート対応USB-DACの光と影

 一昨年より、海外のメーカで提供されはじめたUSB接続でのハイサンプリングレートDACは、昨年から国内のメーカでも提供がはじまり、そして秋からデスクトップオーディオ型の機器が、それまで静けさを考えるとまさに土砂降りのように発表が続いている。まさに黎明期の熱気である。

 さてそんな中、長時間にわたりハイサンプリングレートの音源を再生すると、再生中にいくつか不具合が発生することがわかってきた。これは残念ながら事実であり、現在各メーカー改善に取り組んでいる。USB AUDIO 2.0規格のドライバも各社ばらつきがあるようで、また独自規格のドライバもしかりである。個人的にはこれはぜひMicrosoftで、できればサービスパック等でしっかりサポートしてもらいたいとおもっている。

 さて、こういった地雷には慣れっこなのでテスターとしても喜んで参加している。検証中で、また見聞きしたことも確認ができないので、まだここでは問題の種類や内容については書かないが、気になるのは各メーカをはじめ、PCオーディオを扱う雑誌やウェブサイトの記事である。まだこういった”影”の記述にはお目にかかっていない。それ故、このブログを見てくれるヘビーなアップサンプリング野郎のために、あえてここで少し書いておこうとおもったのである。

 書かれていないのは、単に評価者のスキル不足、テストした音源の多様性のなさが原因かもしれないが、ぜひ明るく、たんたんと知らせてほしい。他の新しいテクノロジーと同様、この種の問題は初期には避けられないもので、オープンにすることで解決が進む問題と信じている。そして1ユーザとしてこの実現に参加していきたい。

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