Windows 10 がやってくる

はじめに

前回の投稿から1年と3ヶ月。すっかりBabyfaceに満足してしまって4年。激闘の末に安定稼動に入ったPC環境に、無料で新しいOSに移行できるというお知らせがきました。

史上最高の Windows を手に入れましょう。
無償アップグレードは期間限定です。この機会をお見逃しなく。* 今すぐアップグレードを予約しましょう。
現在のPCは2010年に自作した当時のWindows 7のまま。途中Windows 8の発表がありましたが、安定状態にあってはお金をかけて移行する必要はありませんでした。しかしこんどは無償そして期間限定です。考えてみないわけにはいきません。。。

1 アップグレードすべきか?

Windowsと音声インターフェイスの歴史を考えると、別投稿で書いているように音声まわりはサービスパックで機能強化、改善されてきました。つまり最初のメジャーリリースでは音声まわりは後回しにされるはずです。全ての機能を盛り込むのは不可能である以上、優先順位が下がるのは残念ながら、しかたがないことです。

そうなると「後でいいか」とおもうわけですが、無償でアップグレードができるのは発売後一年以内とのことなので、それまでに決める必要があります。

決定な理由になるだろうものが、今回のWindows 10はライセンス的に、今後の無償アップデート対象のベースOSなるという点です。つまりと音声まわりを含む改善が一年後以降も無償で受けられることになり、それはもうアップグレードするしかないでしょう。

2 いつアップグレードすべきか?

あとはいつアップグレードするかです。機器ベンダーは現在最終ベータ~RTM版で検証を行って、リリースと同時のタイミングでドライバ等をアップデートするでしょうが、その検証はいかんせんサンプル数が少なすぎます。

そこで結局は、リリース後に実際のユーザから送られる大量のフィードバックを受けて、ソフトウェアやドライバがアップデートされるタイミングが理想です。つまり使用しているDAC等機器ベンダーが出すであろう、Windows 10用の”バグFIX”リリース以降、一年後の2016年7月まで。この期間にアップデートです。

3 個人的には冒険したい

個人的にはリリース直後にアップグレードするつもりです。これはWindows7のときに思ったのは、結局こんなマニアックな多様なビットレート音源を楽しむ環境をある程度安定させるには、自分からレポートしないといけない、そして実際に当時技術者とやりとりがあり改善されたということがあったからです。

ハイレゾという言葉もない2009-2011年当時はまだまだ、問い合わせると「こんな報告はお客様がはじめてです(本当です信じてください的な)」というところからのエスカレーションは力仕事で疲弊しましたが、さすがにユーザの裾野が広がっている今日、そうはならないとおもいます。

4 現在のPC環境がそのまま使えるか

さて現在のPCは2010年初めに自作したものです。5年以上も経っているのでWindows 10は動くだろうかという心配はあります。そこで5年間の遷移を含めて現状を確認します。

CPU:
当時のIntel Core i7-860がそのまま動いています。CPUクーラーも当時のままです。最新のCPUと比較するために「Intel(インテル)CPU性能比較」を参照してみると、同ワット数での現在のCore i7は、倍以上の性能を持っているようです。

RAM:
8GBでスタートしましたが知人の「処分するよ」というマシンから4GBx2を貰って当時と同じマザーボードの空きスロットに増設、現在は16GBになっています。スワップメモリは不使用。

HDD:
RAID0でスタートしましたが、1年後にアップサンプリングのしすぎもあり増設2年後に障害が発生しRAID1の2TBx2+2TBx1に変更。その後、RAMと同じく処分PCにあった2TBのHDDを2台貰ってRAID1をワンペア追加。現在はRAID1の2TBx2x2ペア+2TB1台、計5台を内蔵しています。これが可能になったのも大きなケースで空間的余裕があったためと、電源も付属ケーブルを追加するだけ対応できたためです。大きいものを買っておいてよかった。

グラフィックボード:
こちらは自作直後にHD5750からファンレスのHD5450に換装しています。CPUと違って現在の主流は何倍~何十倍の性能がアップしているようです。

USBDAC:
Babyfaceのままで。本国のサイトではまだWindows10向けのドライバはないようです。

スペック的にはいけそうですが、如何せんどのパーツも3~5年もの。特に回転もののHDDはいつ逝ってもおかしくありません。同じ回転ものでファンもありますがいまだ鳴きもせず快調です。あと気にすべきなのはRAIDです。現在RAID1の2ペアというあまりないだろう構成ですし、Windows7の時も最初はRAIDは標準ドライバではインストールできませんでしたので、今回もなにかあるかもしれません。

そして一番ありえそうなものを書いてしまいましょう。Waveupconverterなどの静的アップサンプリングツール動かなくなることです。((;゜Д゜)ガクガクブルブル




5 「Windows 10を入手する」が表示されない


(公式案内より)
ということでこちらはアップグレードする気まんまんなのに、右下に突然あらわれるはずの通知アイコンが表示されません。更新プログラムを確認しても全て適用済みです。この通知は、更新プログラムkb3035583で提供されますが、そのインストール先のディレクトリ(C:\Windows\System32\GWX)を開き、中のファイルを確認しても、ちゃんと公式のファイル情報と同じディレクトリとファイルがあります。

直接EXEを実行してもダイアログ等は表示されません。マルウェア対策アプリのログにもストップさせたという記録はありません。WindowsがOEM版なのが原因なのかなとおもいましたが、そこで

1 念のため再起動してから、
2 コントロールパネルの更新プログラムのアンインストールでいったん削除。
3 (要求されなくても)再起動して、
4 個別の専用インストーラー(windows6.1-kb3035583-x64)を取得実行
5 さらに再起動すると、
ようやくでました。そして環境も今のところ問題はないとの結果で一安心です。




6 「ブログの内容使われてますよ!・・・勝手に」

さて、以前の投稿で書いていますが雑誌やネットのオーディオ情報は見ていません。ですがひょんなことから見る場合があります。それや友人やこのマイナーなサイトを見てくださった方々から、「ここにあそこにブログ内容が使われていますよ」というお知らせです。

一番多いのは「ベストのオーディオインターフェイスはどれ?」についてです。パスワードを忘れたのでしばらく入れなかったブログの管理ページのトップの統計情報というのをみると、この投稿のページビューというのが2010年5月から累計で34万になっています。他の投稿と比べると10倍以上あるようです。これだけの数になるといろいろな方がいらっしゃいます。

あの記事はこのブログでもっとも苦労した投稿で、短い内容ながらその前の数年間の試行錯誤から生まれました。当時は情報が少なく、整理された二次情報もなかったので、最後はVisual Studioを入れてソースを読み込んだり、アメリカMSの開発者ブログで直接聞いたりと五里霧中で整理したもの(仮説)でした。

個人のブログで紹介してくださっている方も多く、引用表記だけではなくわざわざ「使いました」とご連絡(もちろん不要です)までくださる方もいて、おそらく年配の方から改善のご指摘とお褒めいただいたり恐縮しています。

さて「使われていますよ」とお知らせくださっている方々の真意は「無断で使われていますよ」というもので、まずはお礼を申し上げます。メディアでのプロのライターが書いたものについては普通は引用表記さえあれば、現在ではURLになるでしょうか、全く問題ないですが、どうもそれがが、わざわざ見ず知らずの私に「これは言っておかなくてはならない」とおもうほどだったらしいのです。

7 引用について

インターネット以前から、わたしが知る限り中世から引用ルールは重視されています。それは現在のような著作権うんぬんではなく、より正確に情報を共有するためのようにおもいます。引用はどうしても部分的なものになるので、別の文脈に入れると不正確、別の意味になりがちですが、引用元を示すことで読者に間違って伝える、その危険を減らすことができます。

個人的には、大学での最初の専門講義が引用についてで、最後の卒論の仕上げも厳しい引用の校正で終わった、という印象的な体験があります。

さて実際に教えてもらってものをみると、なるほどわたしが勝手に作った造語や表現がみられます。一般的な話題だと誰もが書きそうなものになりますが、何分マニアックなことなので気付かれたのでしょう、

わざわざ印刷して連絡してくださった方もいるのでそれを見てみますと、ライターA氏は昔からで、今年はじめの記事に目をやると海外音楽掲示板のWindows10ネタそのままですね。最近PC方面に手を伸ばしているライターB氏はいろいろなサイトで使いまわしをしているようです。先月のメディアAでの記事をみると、例え、比ゆまでそのまま使っているではありませんか、強調しているので他で単独で使うと不正確になるのに。。。

こうなってくるとおもしろそうだから、やっぱりそのままにしておこうとおもいます。お知らせくださった方にはなにか申し訳ありませんが。

8 編集者しだいか

さて引用はわたしも昔、別分野ですが副業でライターを、5,6のメディアに4年ほど書いていたので少しは理解しているとおもいますが、これは編集者の質にもかなり依存する問題です。

初稿を渡すと良い編集者はご自分でも一生懸命勉強されて、本文、引用の裏づけをとります。もう自分で記事が書いた方がいいだろうとおもうぐらいにです。もちろんこのブログのような素人の文書は恥ずかしくなるほど徹底的に添削を受けます。。。逆にそうでないととても出せるものにはなりません。

ライターが引用の重要さをわかっていないならば、編集者が補わないといけません。以前、大学の教授との共著という謎の機会があったのですが、その教授が引用なしのパクリまくりで編集者が頭を抱えていました。しかし出版予定を数ヶ月も遅らしてもその編集者は妥協はせずに何ページにもわたる引用整備をやりとげ、そのシリーズは最終的に珍しく翻訳されて海外でも出版されました。

なるほどそのお陰で権利関係はクリーンで、かつ海外の購入者も引用を辿ることでより詳細に知る手段を得たわけです。ただいつからか某近隣国からの印税通知がうやむやになっているのですが、それはもちろんお国柄によるもので編集者もお手上げです。。。

またそのメディア各社の文化というのもあるかもしれません。先の編集者のボス、編集長も編集というものに並々ならぬ情熱を持っている人で、担当してもらったときのある年の大晦日の前日に電話がきて「明日は締め切りですが原稿お待ちしていますね」とやさしい声で自分の帰省先のFAX番号を知らせる鬼、いやすぐにでも(FAXは紙で出力されるので)校正する気満々の厳しい人でしたが、そういう下で働く編集者は、そのメディアは良いものになるだろうなとおもいます。

9 Windows10で心配なのは

さてWinodws 10には現在いくつかの点で未解決のWASAPI排他モードはどうなるか、ASIOの各種モードとの住み分けは?など見えない部分が多くありますが、いくつかのメディアでの引用表記なし故におきる、あいまいなで不正確な記事をみると心配です。

なぜならユーザがWindows10でより深く音楽を楽しめるかどうかは、個人のつぶやきやブログではなく、メディアに大きくかかっているからです。ただ正直、もうAVライターでは手に負えない分野ではないでしょうか。それなら実際のベンダー開発者に依頼(ゴースト形式でも)するか、引用表記をきちんとした方が読者のためになるはずです。